原油マーケット情報2020年6月(アーカイブ)

​オイル・リポート

 

2020/06/30 NYMEX WTI 反落

    2020年8月限:39.27$/bbl ↓ −0.43$/bbl  

 6月30日は反落。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は30日の議会証言で、新型コロナに関して「完全にコントロールできていない」と示唆し、4万人前後で推移する米国の1日あたりの新規感染者数が「10万人程度に増えても驚かない」とも述べたことから、経済活動の正常化が遅れ、原油需要の停滞が長引くとの見方から原油が売られた。

  2020/06/30 ICE BRENT  反落 

    2020年8月限:41.15$/bb ↓ −0.56$/bbl 

2020/06/29 NYMEX WTI 反発

    2020年8月限:39.70$/bbl ↑ +1.21$/bbl  

 6月29日は反発。前日の中国の5月の工業企業利益が前年同月比で増加に転じたこと、29日の5月の米仮契約住宅販売指数が前月比44.3%上昇と市場予想(15%の上昇)を大きく上回って伸び率が過去最高であったことが強材料視され、株式相場の反発もあり、原油が買われた。

  2020/06/29 ICE BRENT  反発 

    2020年8月限:41.71$/bb ↑ +0.69$/bbl

2020/06/26 NYMEX WTI 反落

    2020年8月限:38.49$/bbl ↓ −0.23$/bbl  

 6月26日は反落。テキサス州で、感染を抑制するため、飲食店の営業規制などを発表したことや、フロリダ州でバーでの飲酒禁止の方針を示したことなど、ガソリン需要がある南部の州で経済正常化が遅れる可能性があり、需給悪化への懸念が意識されて売られたが、主要産油国の大規模な協調減産や、世界の原油需要の持ち直しへの期待から、押し目買いも入って、下げ幅が縮小した。

  2020/06/24 ICE BRENT  小幅反落 

    2020年8月限:41.02$/bb ↓ −0.03$/bbl 

2020/06/25 NYMEX WTI 反発

    2020年8月限:38.72$/bbl ↑ +0.71$/bbl  

 6月25日は反発。序盤は前日の大幅反落を受けた売り先行も、持ち直したのを受けて、投資家が運用リスクを取る動きが広がって買いに転じ、米株式市場でダウ工業株30種平均が取引終了にかけ上げ幅を広げた。需要回復で緩やかな上昇が続くとの見方からの押し目買いも入った。

  2020/06/25 ICE BRENT  反発 

    2020年8月限:41.05$/bb ↑ +0.74$/bbl 

2020/06/24 NYMEX WTI 大幅続落

    2020年8月限:38.01$/bbl ↓ −2.36$/bbl  

 EIAの在庫統計で原油が3週連続で増加したことに加え生産量も増加し、需給改善の不透明感が意識されたこと、フロリダなど複数の州で新型コロナ感染が再拡大しており、テキサス州などではソーシャルディスタンス(社会的距離)の厳守が伝わり、米国の経済活動の正常化が遅れる見方が広がって、売りが強まった。

  2020/06/24 ICE BRENT  大幅続落 

    2020年8月限:40.31$/bb ↓ −2.32$/bbl 

2020/06/23 NYMEX WTI 反落

    2020年8月限:40.37$/bbl ↓ −0.36$/bbl  

 6月23日は4営業日ぶり反落。IHSマークイットの6月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)速報値の総合指数が市場予想以上に上昇し、世界経済が回復に向かい原油需要が増えるとの見方を誘ったことに加え、株価上昇から買われる展開があったものの、24日発表のEIAの在庫統計で原油在庫が増えると予想され、引けにかけて利益確定売りもあり、下げに転じた。

  2020/06/23 ICE BRENT  反落 

    2020年8月限:42.63$/bb ↓ −0.45$/bbl

2020/06/22 NYMEX WTI 続伸

    2020年7月限:40.46$/bbl ↑ +0.71$/bbl  

 6月22日は3営業日続伸。一時は40.70ドルと3月6日以来3カ月半ぶりの高値を付けた。バンク・オブ・アメリカが2020~22年の原油価格の見通しを引き上げ、主要国の景気回復で2021年にかけて従来予想よりも速く原油需要が持ち直し、産油国の大規模な協調減産もあって需給が改善すると分析したこと、ベーカー・ヒューズが19日に発表したリグ稼働数が10基減ったことも強材料視されて、買われた。

  2020/06/22 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:43.08$/bb ↑ +0.89$/bbl 

2020/06/19 NYMEX WTI 続伸

    2020年7月限:39.75$/bbl ↑ +0.91$/bbl  

 6月19日は続伸。一時40.50ドル前後と3月6日以来ほぼ3カ月半ぶりの高値を付けた。18日のOPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)で87%と公表し、市場予想よりも高く、協調減産が順守されているのが明らかとなり、需給改善への期待から買われた。一方、カリフォルニア州やアリゾナ州など複数の州で新型コロナウイルスの新規感染者数が増えており、需要回復が弱含んでいるとの思惑から、上げ幅が縮小した。

  2020/06/19 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:42.19$/bb ↑ +0.68$/bbl 

 

2020/06/18 NYMEX WTI 反発

    2020年7月限:38.84$/bbl ↑ +0.88$/bbl  

 6月18日は反発。OPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)で5月から取り組む970万b/dの協調減産の順守率が同月87%と公表され、大方の市場予想(80%前後)を上回ったこと、達成できなかった分は7~9月に追加減産で補って完全順守を目指す方針が示されことから、協調減産が順調に進むとの観測が強まって、買われた。​

  2020/06/18 ICE BRENT  反発 

    2020年8月限:41.51$/bb ↑ +0.80$/bbl 

 

2020/06/17 NYMEX WTI 反落

    2020年7月限:37.96$/bbl ↓ −0.42$/bbl  

 6月17日は反落。EIAの在庫統計で原油が120万バレル増え、市場予想の350万バレル減少に反したことで売られたが、OPECの月報で2020年7~12月の世界の原油需要は前年比640万b/d減にとどまるとの見通しを発表し、20年1~6月の1190万バレル減る見通しの45%程度だったことから、下げ幅を縮小した。

  2020/06/17 ICE BRENT  反落 

    2020年8月限:40.71$/bb ↓ −0.25$/bbl 

2020/06/16 NYMEX WTI 続伸

    2020年7月限:38.38$/bbl ↑ +1.26$/bbl  

 6月16日は続伸。IEAは月報で、2021年の世界の石油需要を20年予想比で570万b/d増えると予想し、20年は810万バレル減の9170万バレルと過去最大の減少を予想するが、中国の需要回復の速さや5月のインドの需要増などから、5月時点からは約50万バレル上方修正し、主要産油国による協調減産で5月の生産量は大幅に減ったことから、需給改善の見方が拡がって、買い優勢となった。

  2020/06/16 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:40.96$/bb ↑ +1.24$/bbl 

 

2020/06/15 NYMEX WTI 反発

    2020年7月限:37.12$/bbl ↑ +0.86$/bbl  

 6月15日は3営業日ぶりに反発。米連邦準備理事会(FRB)が、個別企業の社債購入を発表し、社債の上場投資信託(ETF)の購入を個別企業にも対象を広げ、同時に中小・中堅企業向けの融資制度も始めたと発表したことから、米景気の下支えへの期待が強まり、買い優勢となった。

  2020/06/15 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:39.72$/bb ↑ +0.99$/bbl 

 

2020/06/12 NYMEX WTI 小幅続落

    2020年7月限:36.26$/bbl ↓ −0.08$/bbl  

 6月12日は小幅続落。オレゴン州知事が州内で新型コロナウイルスの感染者数が増えていることを受け「州内の経済再開の動きをすべて一時中断する」と発表したことや、経済再開で先行していたテキサス州やアリソナ州などでも感染者数増加が顕著となり、消費者の外出が減って、ガソリン需要を押し下げるとの懸念が広がって、売られた。

  2020/06/12 ICE BRENT  小幅反発 

    2020年8月限:38.73$/bb ↑ +0.18$/bbl 

2020/06/11 NYMEX WTI 急反落

    2020年7月限:36.34$/bbl ↓ −3.26$/bbl  

 6月11日は急反落。早い段階で経済再開に踏み切ったテキサス州やフロリダ州などを中心に21州で新型コロナの新規感染が増えて感染者数が200万人に達したこと、米連邦準備理事会(FRB)が10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で2022年までゼロ金利政策を続ける方針を示して米経済正常化に想定以上に時間がかかるとの認識を受けて株価が急落し、需要回復の不透明感が強まって、売り優勢となった。

  2020/06/11 ICE BRENT  急反落 

    2020年8月限:38.55$/bb ↓ −3.18$/bbl 

 

2020/06/10 NYMEX WTI 続伸

    2020年7月限:39.60$/bbl ↑ +0.66$/bbl  

 6月10日は続伸。EIAの在庫統計で予想に反して原油が増加し、統計を開始した1982年以降で最高となり、下落する場面もあったが、ガソリン需要が増えたことが材料視されて、買い戻された。その後、米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2022年末までゼロ金利政策を維持する長期の金融緩和方針を表明し、低金利が経済を下支えて、エネルギー需要の回復期待から買いが入り、取引終盤にかけて40ドル台手前まで上昇した。

  2020/06/10 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:41.73$/bb ↑ +0.55$/bbl 

2020/06/09 NYMEX WTI 反発

    2020年7月限:38.94$/bbl ↑ +0.75$/bbl  

 6月9日は反発。OPECプラスの7月末までの970万b/dの協調減産延長に加え、リビアの大規模油田が武装グループの攻撃を受けて操業を停止したと伝わり、需給が締まるとの見方から買い優勢となった。EIAが月次報告で2020年の米国での原油生産量の見通しを引き下げたことも材料視されたが、経済活動再開があるものの、足下の景気回復は始まったばかりで、需要の弱さが意識されたことが下押しした。

  2020/06/09 ICE BRENT  反発 

    2020年8月限:41.18$/bb ↑ +0.38$/bbl 

 

2020/06/08 NYMEX WTI 反落

    2020年7月限:38.19$/bbl ↓ −1.36$/bbl  

 6月8日は5日営業日ぶりに反落した。OPECプラスの6日の会合で7月末まで970万b/dの協調減産延長で合意し、7日夜の時間外取引で40.44ドルと3月6日以来約3カ月ぶりの高値を付けたが、8日は目先の利益を確定する売り優勢となった。また、サウジアラビアのエネルギー相が8日に協調減産とは別枠の自主的減産を6月で停止すると発表し、アラブ首長国連邦(UAE)とクウェートも追随する見通しと伝わり、OPECの自主的減産が6月終了することで供給過剰に戻るとの観測が下押しした。

  2020/06/05 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:40.80$/bb ↓ −1.50$/bbl 

2020/06/05 NYMEX WTI 続伸

    2020年7月限:39.55$/bbl ↑ +2.14$/bbl  

 6月5日は4日続伸。一時は39.68ドルと約3カ月ぶりの高値を付け、40ドル台目前に上昇。米雇用統計が予想外に改善し、エネルギー需要が持ち直すと期待されたこと、ベーカー・ヒューズのリグ稼働数が12週連続で減り、11年ぶりの低水準となったこと、OPECプラスが6日に臨時会合を開くと報じられ、4日の会合中止で懸念された協調減産体制の不透明感が和らぎ、970万b/dの減産延長について協議するとの観測が浮上したことが材料視されて、買いが高まった。ICE BRENTも続伸し、40ドルを超えた。

  2020/06/05 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:42.30$/bb ↑ +2.31$/bbl 

2020/06/04 NYMEX WTI 3日続伸

    2020年7月限:37.41$/bbl ↑ +0.12$/bbl  

 6月4日は3日続伸。アメリカン航空グループが、7月から米国内線の便数を大幅に増やすと発表したこと、ラスベガス市でカジノが営業を再開したこと、ニューヨーク市で7月中旬に屋外での飲食を含む第2段階の経済活動の緩和を見込むことなど、経済活動が徐々に正常化に向かい、原油需要が持ち直すとの見方が強材料となったが、OPECプラスの会合を控え、一部の産油国が減産規模をごまかしていることが要因との憶測が広がり、OPECプラスの協調減産の延長の不透明感が強まったことが下押しした。

  2020/06/04 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:39.99$/bb ↑ +0.20$/bbl 

2020/06/03 NYMEX WTI 続伸

    2020年7月限:37.29$/bbl ↑ +0.48$/bbl  

 6月3日は続伸。米経済指標の発表で雇用やサービス関連が相次いで市場予想を上回り、景気回復への期待からエネルギー需要が持ち直すとの見方が広がったこと、EIAの在庫統計では原油が市場予想に反して減り、需給回復の期待が高まったことが強材料となったが、OPECプラスが5月に始めた協調減産を巡って、5月はイラクやナイジェリアなどが減産目標を達成できず、順守率は80%程度にとどまっているとの観測から、協調体制の不透明感が意識され、相場の重荷となった。

  2020/06/03 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:39.79$/bb ↑ +0.22$/bbl

 

2020/06/02 NYMEX WTI 反発

    2020年7月限:36.81$/bbl ↑ +1.37$/bbl  

 6月2日は反発。OPECプラスは予定した会合を4日に前倒しする可能性もあり、5月から実施している970万b/dの協調減産を7月以降も1~2カ月延長する見通しであることから、減産継続に慎重とみられたロシアを含めて主要産油国が減産継続に前向きとの受け止めが広がり、米経済活動が段階的に再開され、原油需要が回復に向かう観測が拡がって、買いが高まった。

  2020/06/02 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:39.57$/bb ↑ +1.25$/bbl 

2020/06/01 NYMEX WTI 小幅反落

    2020年7月限:35.44$/bbl ↓ −0.05$/bbl  

 6月1日は小幅反落。中国政府が国営企業に対して大豆や豚肉など米産農産品の輸入を一時的に停止するように命じたと報じられ、トランプ米大統領が香港に認めている関税などの優遇措置を取り消す考えを示したことへの対抗措置と思われ、米中対立の深刻化による株式市場への影響が下押しした。しかし、各国での経済再開に伴う原油需要の回復期待、OPECプラスの6月末までの970万b/dの協調減産を1~2カ月程度延長する方針があると報じたこと、6月9~10日の総会と会合が4日に前倒しされる可能性があることが下支えしたが、小幅反落で引けた。

  2020/06/01 ICE BRENT  続伸 

    2020年8月限:38.32$/bb ↑ +0.48$/bbl 

INFO:米国の東部時間6/24 14:30(日本時間6/24 23:30)EIA米国原油輸入量の変化 (EIA United States Crude Oil Imports Change)・EIA米国クッシングの原油備蓄量の変化 (EIA United States Cushing Crude Oil Stocks Change)の発表。

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EIA米国原油輸入量の変化 (EIA United States Crude Oil Stocks Change)

EIA米国クッシング原油備蓄量の変化 (EIA United States Cushing Crude Oil Stocks Change)

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