
原油マーケット情報2020年5月(アーカイブ)
オイル・リポート
2020/05/29 NYMEX WTI 続伸 2020年7月限:35.77$/bbl ↑ +1.78$/bbl
5月29日は続伸。一時35.77ドルと期近物として約2カ月半ぶりの高値を付けた。ベーカー・ヒューズのリグ稼働数が11週連続で減少し、シェール革命初期にあたる2009年6月下旬以来10年11カ月ぶりの低水準となったことに加え、前日のEIAの在庫統計でガソリン消費が大幅に増えたことから需給がタイト化するとの予測から、買いが高まった。
2020/05/29 ICE BRENT 続伸 2020年7月限:35.33$/bb ↑ +0.04$/bbl(取引最終)
2020年8月限:37.84$/bb ↑ +1.81$/bbl
2020/05/28 NYMEX WTI 反発 2020年7月限:33.71$/bbl ↑ +0.90$/bbl
5月28日は反発。EIAの在庫統計でガソリンの減少幅が市場予想よりも大きかったことに加え、受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの原油在庫の減少したことで買われた。一方、ロシアの7月以降の減産量縮小観測、中国の全人代での「香港国家安全法」の制定方針の採択に対するトランプ大統領の中国制裁示唆が世界景気の重荷となり、原油相場の上げ幅を縮小した。
2020/05/28 ICE BRENT 反発 2020年7月限:35.29$/bb ↑ +0.55$/bbl
2020/05/27 NYMEX WTI 反落 2020年7月限:32.81$/bbl ↓ −1.54$/bbl
5月27日は反落。OPECプラスの6月末までの970万b/dの協調減産で、ロシアが7月以降に減産幅を縮小する方針を固めたと報じられ、市場ではロシアだけが2ヵ月間だけの大幅減産合意を盾に7月以降は減産幅を緩和するとの見方から、売り優勢となった。経済活動の再開による原油需要の持ち直し期待で、前日に2カ月半ぶりの高値を付けていたことも、利益確定売りを促した。
2020/05/27 ICE BRENT 反落 2020年7月限:34.74$/bb ↓ ー1.43$/bbl
2020/05/26 NYMEX WTI 反発 2020年7月限:34.35$/bbl ↑ +1.10$/bbl
5月26日は反発。一時は34.81ドルと期近物として約2カ月半ぶりの高値を付けた。米経済活動の再開でエネルギー需要が持ち直すとの期待が広がったことに加え、OPECの6月の定例総会で7月移行も970万b/d減産継続を合意する可能性があるとの見方が強材料視されて、買われた。
2020/05/26 ICE BRENT 反発 2020年7月限:36.17$/bb ↑ +1.04$/bbl
2020/05/25 NYMEX WTI (Memorial Dayで休場)
2020/05/22 NYMEX WTI 反落 2020年7月限:33.25$/bbl ↓ −0.67$/bbl
5月22日は7営業日ぶりの反落。中国で開幕した全国人民代表大会(国会に相当)で2020年の経済成長率目標の公表を見送り、中国景気の先行きへの警戒感が高まったこと、中国は香港の統制を強める「香港国家安全法」を制定するとも発表したことに対してトランプ米大統領が「私たちは極めて強硬に対処する」とけん制し、米中関係が一段と悪化するとの警戒も広がったことから売られた。25日のMemorial Dayの3連休前とあって持ち高調整の売りも出やすかった。
2020/05/22 ICE BRENT 反落 2020年7月限:35.13$/bb ↓ ー0.93$/bbl
2020/05/21 NYMEX WTI 6営業日続伸 2020年7月限:33.92$/bbl ↑ +0.43$/bbl
5月21日は6営業日続伸。一時は約2カ月ぶりの高値を付けた。米国の経済活動を段階的に再開し、ガソリン需要などが回復に向かうとの見方が強まったこと、前日のEIAの在庫統計で、原油が予想に反して2週続けて減ったこと、クッシング在庫も5月初めをピークに減少し、主要産油国の減産拡大や北米シェール企業の生産縮小、需給改善のなか、在庫のタイト感から買いが入った。中国の全人代開幕を前にトランプ大統領が対中制裁を示唆し株式市場が下落したことが下押しに働いた。
2020/05/21 ICE BRENT 続伸 2020年7月限:36.06$/bb ↑ +0.31$/bbl
2020/05/20 NYMEX WTI 5営業日続伸 2020年7月限:33.49$/bbl ↑ +1.53$/bbl
5月20日は5営業日続伸。一時は33.74ドルと期近物として3月16日以来、2カ月ぶりの高値を付けた。EIAの在庫統計で、米国の原油在庫が市場の増加予想に反して2週連続で減少し、経済再開での原油需要の回復による需給引き締まりの観測も買いを誘った。OPECプラスの協調減産及び自主的減産、北米のシェール開発会社の活動停滞も材料視された。
2020/05/20 ICE BRENT 反発 2020年7月限:35.75$/bb ↑ +1.10$/bbl
2020/05/19 NYMEX WTI 続伸 2020年7月限:32.50$/bbl ↑ +0.68$/bbl
5月19日は続伸。OPECプラスの協調減産で産油国の自主的減産も進んでいる報じられたこと、米国での自動車生産など経済活動を再開する動きが広がり、夏のドライブシーズンに向けて移動制限の解除が進み、ガソリン消費が持ち直すとの観測もあることから需要が戻ってくるとの観測が強材料となって買われた。
2020/05/19 ICE BRENT 小幅反落 2020年7月限:34.65$/bb ↑ ー0.16$/bbl
2020/05/18 NYMEX WTI 大幅続伸 2020年6月限:31.82$/bbl ↑ +2.39$/bbl
5月18日は大幅続伸。一時は33.32バレルと2カ月ぶりの高値をつけた。サウジアラビアなどOPECの産油国が5月からの協調減産に加えて追加減産を発表していること、米国の原油生産は過去2カ月で1割強減少したこと、世界的な経済活動の再開でエネルギー需要が持ち直すとの見方から買いが高まった。市場関係者は、期近6月限は19日が最終取引日であるが、前週発表の8日時点の米原油在庫は16週ぶりに減り、需給悪化が一服して相場急落の警戒は和らいだと指摘している。
2020/05/18 ICE BRENT 大幅続伸 2020年7月限:34.81$/bb ↑ +2.31$/bbl
2020/05/15 NYMEX WTI 続伸 2020年6月限:29.43$/bbl ↑ +1.87$/bbl
5月15日は続伸。一時は29.92ドルと3月中旬以来、2カ月ぶりの高値をつけた。中国国家当局が15日発表した4月の工業生産高が前年実績を上回り、経済活動を再開した中国で原油需要が増えたとの見方から買いが高まった。
2020/05/15 ICE BRENT 続伸 2020年7月限:32.50$/bb ↑ +1.37$/bbl
2020/05/14 NYMEX WTI 大幅反発 2020年6月限:27.56$/bbl ↑ +2.27$/bbl
5月14日は大幅反発。一時は27.96ドルと4月上旬以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。IEAが同日発表した月報で2020年の石油需要予測を860万b/d減と、従来予想から70万b/d引き上げ、欧米などでの経済活動再開を受けて4~5月の予想が上方修正し、サウジアラビアが100万b/dの追加減産を決め、需給の改善につながるとの期待も高まって、相場を押し上げた。
2020/05/14 ICE BRENT 大幅反発 2020年7月限:31.13$/bb ↑ +1.94$/bbl
2020/05/13 NYMEX WTI 反落 2020年6月限:25.29$/bbl ↓ −0.49$/bbl
5月13日は反落。FRBのパウエル議長が米景気の下振れリスクを指摘し、米株式相場が大きく下落し、投資家が運用リスクを避け、株と同様に高リスク資産とされる原油を売る動きがみられ、EIAの在庫統計で原油が市場予想に反して減り、発表直後に買いが優勢となる場面があったが、需給改善には時間がかかるとの見方が広がり、買い一巡後は売りに押された。
2020/05/13 ICE BRENT 反落 2020年7月限:29.19$/bb ↓ −0.79$/bbl
2020/05/12 NYMEX WTI 反発 2020年6月限:25.78$/bbl ↑ +1.644$/bbl
5月12日は反発。前日にサウジアラビアが世界の原油生産の1%に当たる100万b/dの追加減産を6月から始めると発表したことやクウェートなども追加減産を決めており、他の産油国が追随すると期待され、OPECプラスの970万b/dを超える減産が加速して、原油需給がタイト化するとの予測が強まり、買いが入った。翌日のEIAの在庫統計でオクラホマ州クッシングの在庫減の観測も買いを後押しした。
2020/05/12 ICE BRENT 反発 2020年7月限:29.98$/bb ↑ +0.35$/bbl
2020/05/11 NYMEX WTI 反落 2020年6月限:24.14$/bbl ↓ −0.60$/bbl
5月11日は反落。中国・武漢市や韓国で集団感染が再び発生していること、米国の経済活動の段階的な再開と感染の第2波への懸念が意識されて、原油需要の停滞が続く可能性があることから売られたが、OPECプラスの970万b/dの協調減産とは別に自主的減産が行われていることが下支えした。
2020/05/11 ICE BRENT 反落 2020年7月限:29.63$/bb ↓ −1.34$/bbl
2020/05/08 NYMEX WTI 反発 2020年6月限:24.74$/bbl ↑ +1.19$/bbl
5月8日は3営業日ぶりに反発。ベーカー・ヒューズのリグ稼働数が8週連続で減り、2009年9月以来の低水準になったこと、6日のEIAの在庫統計で原油が5週連続で減り、米国の多くの州で今週から経済活動が再開しており、ガソリンなどエネルギー需要が底入れするとの観測が広がって、市場で想定より速い減産ペースの可能性の見方から、需給回復を織り込む買いが広がった。OPECプラスの減産による需給回復を見込む買いも相場を押し上げた。
2020/05/08 ICE BRENT 反発 2020年7月限:30.97$/bb ↑ +1.51$/bbl
2020/05/07 NYMEX WTI 続落 2020年6月限:23.55$/bbl ↓ −0.44$/bbl
5月7日は続落。米メディアが、サウジアラビアが6月の原油公式販売価格(OSP)引き上げを決めたと伝わり、OPECプラスの970万b/d協調減産による需給改善で価格が持ち直すとの期待、3月の中国の原油輸入量が増加したとの報から一時は26.74ドルと4月上旬以来の水準に上昇したものの、欧米での新型コロナウイルスで停止していた経済活動再開の正常化に時間がかかるとの見方、米国内の原油貯蔵能力の限界に達するとの懸念も根強く、売りが強まった。
2020/05/07 ICE BRENT 続落 2020年6月限:29.46$/bb ↓ −0.26$/bbl
2020/05/06 NYMEX WTI 6営業日ぶりの反落 2020年6月限:23.99$/bbl ↓ −0.57$/bbl
5月6日は6営業日ぶりの反落。EIAが発表した在庫統計でクッシングの原油在庫が増え、市場では需要が回復しても供給が上回るとの見方が示されたことが弱材料視されて売られ、相場は前日まで持ち直し基調が続き、利益確定売りも出た。しかし、EIAの在庫統計で米国全体の原油在庫の増加幅は市場予想より小さく、国内の生産量も減り、米国の経済活動が段階的に再開されるとの期待も相場を支えし、小幅な下げに留まった。
2020/05/06 ICE BRENT 反落 2020年6月限:29.72$/bb ↓ −1.25$/bbl
2020/05/05 NYMEX WTI 大幅続伸 2020年6月限:24.56$/bbl ↑ +4.17$/bbl
5月5日は大幅続伸。一時は24.85ドルと期近物として約1カ月ぶりの高値をつけた。米国でインディアナやカンザスなど複数の州で今週から経済活動が段階的に再開され、カリフォルニア州では8日に小売店が営業を再開する見通しとなり、経済再開に伴ってエネルギー需要が回復するとの期待から買いが高まった。
2020/05/05 ICE BRENT 大幅続伸 2020年6月限:30.97$/bb ↑ +3.77$/bbl
2020/05/04 NYMEX WTI 続伸 2020年6月限:20.39$/bbl ↑ +0.61$/bbl
5月4日は続伸。一時20.91ドルと期近として4月14日以来ほぼ3週ぶりの高値を付けた。新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍り、ドイツやオーストリア、イタリアなどで行動制限を緩める動きが出ていることや、米国でもテキサス州やジョージア州などで飲食店の営業再開が認められ、原油需要の落ち込みに歯止めが掛かるとの観測が広がり始めたことでの石油需要の高まりが予想され、買われた。
2020/05/04 ICE BRENT 続伸 2020年6月限:27.20$/bb ↑ +0.76$/bbl
2020/05/01 NYMEX WTI 続伸 2020年6月限:19.78$/bbl ↑ +0.94$/bbl(期近6月限は取引終了)
5月1日は続伸。欧州ではドイツやフランスなどが経済活動の制限緩和を発表しており、米国のフロリダ州で知事が段階的に経済活動を再開する計画を明らかにしていることに加え、OPECプラスの大幅な減産もはじまったことや、ノルウェーも減産の方針を示しており、供給減が需給改善につながるとの観測も相場を支えして、買いが入った。
2020/05/01 ICE BRENT 小幅続伸 2020年6月限:25.29$/bb ↑ +0.02$/bbl (期先は小幅反落)