
原油マーケット情報2020年3月(アーカイブ)
オイル・リポート
2020/03/31 NYMEX WTI 2020年5月限:20.48$/bbl ↑ 0.39$/bbl
3月31日は小幅反発。3月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が改善し、好不況の境目である50を上回って世界的な原油の需給が引き締まるとの見方、最近の原油安で米シェール企業が原油生産を減らす動きが広がり、供給減が需給改善につながるとの観測から買いが入った。
2020/03/31 ICE BRENT 2020年5月限:22.74$/bb ↓ 0.02$/bbl
2020/03/30 NYMEX WTI 2020年5月限:20.09$/bbl ↓ 1.42$/bbl
3月30日は3営業日続落。トランプ米大統領が、全国民に求めている行動制限を当初の3月末から4月末まで延長すると発表し、新型コロナウィルスの感染影響による米国内の行動制限が長期化するとの見方が強まり、経済活動低迷の長期化も避けられず、原油需要が一段と落ち込むとの観測が広がり、売られた。
2020/03/30 ICE BRENT 2020年5月限:22.76$/bb ↓ 2.17$/bbl
2020/03/27 NYMEX WTI 2020年5月限:21.51$/bbl ↓ 1.09$/bbl
3月27日は続落。世界の新型コロナの感染者数は57万人を超え、米国は9万人超と中国やイタリアを超えて最多となり、米国など経済規模の大きい国での感染拡大で世界経済がさらに悪化し、原油需給が一段と緩むとの見方が強まり、売られた。
2020/03/27 ICE BRENT 2020年5月限:24.93$/bb ↓ 1.41$/bbl
2020/03/26 NYMEX WTI 2020年5月限:22.60$/bbl ↓ 1.89$/bbl
3月26日は反落。新型コロナウイルスの世界の感染者数が50万人を超え、各国で外出制限をする動きが広がり、需要減退観測が強まったこと、サウジアラビアなどの一段の増産観測が根強いこと、EIAの在庫統計での増加が弱材料となって、売りが強まった。
2020/03/26 ICE BRENT 2020年5月限:26.34$/bb ↓ 1.05$/bbl
2020/03/25 NYMEX WTI 2020年5月限:24.49$/bbl ↑ 0.48$/bbl
3月25日は3営業日続伸。トランプ政権と議会指導部が25日未明に2兆ドル規模の経済対策で合意し、景気下支えによる原油需要減退懸念が緩和したこと、ダウ工業株30種平均が連日大幅続伸して投資家のリスク回避姿勢が後退したことも強材料視されて買われた。一方、EIAの在庫統計で原油が増加しこと、サウジなど増産が下押しに働き、上げ幅が縮小した。
2020/03/25 ICE BRENT 2020年5月限:27.39$/bb ↑ 0.24$/bbl
2020/03/24 NYMEX WTI 2020年5月限:24.01$/bbl ↑ 0.65$/bbl
3月24日は続伸。米国内での外出禁止令の広がりから原油需要減少に繋がるとの見方が強まり、売りが入ったたものの、米与野党が経済対策で合意するとの思惑でダウ工業株30種平均が過去最大の上昇となり、原油に買いが入った。エクソンモービルやシェブロンなど石油大手が相次ぎ2020年の投資削減を打ち出し需給のタイト感に繋がるとの思惑も強材料視された。
2020/03/24 ICE BRENT 2020年5月限:27.15$/bb ↑ 0.12$/bbl
2020/03/23 NYMEX WTI 2020年5月限:23.36$/bbl ↑ 0.73$/bbl
3月23日は反発。米連邦準備理事会(FRB)が国債などの購入額を無制限とする措置を23日に発表し、世界経済の下支え効果を期待した買いが入った。前週一時20ドルを下回り、18年ぶりの水準に下落し、値ごろ感からの買いも入った。
2020/03/23 ICE BRENT 2020年5月限:27.03$/bb ↑ 0.05$/bbl
2020/03/20 NYMEX WTI 2020年4月限:22.43$/bbl ↓ 2.79$/bbl
3月20日は反落。一時は2002年2月以来18年ぶりに20ドルを下回った。新型コロナの感染拡大を防ぐためトランプ政権がメキシコへの出入国の制限を決めたこと、、ニューヨーク州が出勤禁止令を出したこと、英国では国内のレストランやバーの営業制限を決めたことなど、世界的に経済活動の制限が強化され、株価の下落につられ、原油の売りが高まった。
2020/03/20 ICE BRENT 2020年5月限:26.98$/bb ↓ 1.49$/bbl
2020/03/19 NYMEX WTI 2020年4月限:25.22$/bbl ↑ 4.85$/bbl
3月19日は大幅反発。新型コロナウイルスによる世界的な景気懸念が根強いなか、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が流動性供給の拡充による景気下支え策を相次ぎ発表したことを受けて株式市場が反発し、原油の買いも高まった。
2020/03/19 ICE BRENT 2020年5月限:28.47$/bb ↑ 3.59$/bbl
2020/03/18 NYMEX WTI 2020年4月限:20.37$/bbl ↓ 6.58$/bbl
3月18日は大幅続落。トランプ大統領がカナダとの国境を一時的に閉鎖すると発表したこと、EIAの在庫統計で原油が8週連続で増加したことのほかサウジなどの増産が弱材料視され、中国、イラン、欧州のほかカナダからの入国を禁じたダウ工業品株価の急落での2万ドル割れが追い打ちとなって、売りが高まった。一時20.06ドルと2002年2月以来、18年1カ月ぶりの安値を付けた。
2020/03/18 ICE BRENT 2020年5月限:24.88$/bb ↓ 3.85$/bbl
2020/03/17 NYMEX WTI 2020年4月限:26.95$/bbl ↓ 1.75$/bbl
3月17日は続落。トランプ政権が人の動きを制限する姿勢を示したこと、一部の州でのレストランやバーなどの閉鎖、ニューヨーク市の外出禁止令の検討、EU首脳の30日間の域外からの流入禁止の合意など、人や物の動きが一段と鈍り、原油需要減退観測が強まって、売りが高まった。
2020/03/17 ICE BRENT 2020年5月限:28.73$/bb ↓ 1.32$/bbl
2020/03/16 NYMEX WTI 2020年4月限:28.70$/bbl ↓ 3.03$/bbl
3月16日は大幅反落。30ドル割れとなった。主要国の株式相場が大幅反落し、ダウ工業株30種平均は3000ドル強の暴落を受けたこと、OPECプラスの協調減産が3月末で終了し、4月からのサウジアラビアの2割超増産、米テキサス州のパーミヤン鉱区などシェールオイルの増産基調、目先の供給増加観測も相場の重荷となって売りが高まった。
2020/03/16 ICE BRENT 2020年5月限:30.05$/bb ↓ 3.80$/bbl
2020/03/13 NYMEX WTI 2020年4月限:31.73$/bbl ↑ 0.23$/bbl
3月13日は反発。前日の米連邦準備理事会(FRB)による米国債の年限を短期国債から中長期国債に広げると発表したことのほか、各国の金融政策が発表され、新型コロナの感染拡大による景気への悪影響が和らぐとの見方が強材料視されて、買われた。米国でも新型コロナの経済対策についてホワイトハウスと議会の合意が近いとの観測から景気刺激策への期待も高まった。
2020/03/13 ICE BRENT 2020年5月限:33.85$/bb ↑ 0.63$/bbl
2020/03/12 NYMEX WTI 2020年4月限:31.50$/bbl ↓ 1.48$/bbl
3月12日は続落。米政府が11日夜に英国を除く欧州からの渡航を30日間禁止する措置を発表し、エネルギー需要の一段の縮小を見込む売りが加速したこと、6日のOPECプラスの決裂で産油国の増産の動きが下押しして、売りが高まった。
2020/03/12 ICE BRENT 2020年5月限:33.22$/bb ↓ 2.57$/bbl
2020/03/11 NYMEX WTI 2020年4月限:32.98$/bbl ↓ 1.38$/bbl
3月11日は反落。米エネルギー情報局(EIA)が同日発表した在庫統計で、原油在庫が市場予想以上に増えたことに加え、WHOが新型コロナウイルスの感染拡大をパンデミックと発表したこと、株式市場の急落、世界的な経済悪化に伴う原油需要減退の可能性も高まったこと、OPECプラスの決裂などでの増産の可能性が弱材料となり、売られた。
2020/03/11 ICE BRENT 2020年5月限:35.79$/bb ↓ 1.43$/bbl
2020/03/10 NYMEX WTI 2020年4月限:34.36$/bbl ↑ 3.23$/bbl
3月10日は5営業日ぶり反発。ロシアのノワク・エネルギー相が、OPECプラスの協調減産について「ドアは閉まっていない」と述べ、6日会合でのOPECとの生産体制の決裂を否定する発言と市場は捉えて、買い戻す展開となった。
2020/03/10 ICE BRENT 2020年5月限:37.22$/bbl ↑ 2.86$/bbl
2020/03/09 NYMEX WTI 2020年4月限:31.13$/bbl ↓ 10.15$/bbl
3月9日は、OPECプラスの協調減産が決裂し、サウジアラビアが増産に転じ、供給過剰懸念が広がり、NYMEX WTI取引開始前の時間外取引からすでに前週末比10ドル以上急落の相場展開が見られ、9日の下落率は湾岸戦争時1991年1月に次ぐ史上2番目。
サウジは、6日のOPECプラス会合でロシアなど協調減産体制の決裂により、現行生産量970万b/dを4月に1,000万b/dを超す水準まで引き上げる方針を示している。
新型コロナの経済悪化による原油需要減退観測も増産は下落に拍車をかけている。
2020/03/09 ICE BRENT 2020年5月限:34.36$/bbl ↓ 10.91$/bbl
2020/03/06 NYMEX WTI 大幅続落 2020年4月限:41.28$/bbl ↓ 4.62$/bbl
3月6日は大幅続落。OPECプラスの閣僚級会合で減産拡大と3月末に期限を迎える減産延長と減産幅拡大を巡る協議が決裂し、ロシアのノワク・エネルギー相は会合後、「4月1日からはOPECも非加盟国も(減産の)制約がない」と述べ、目先の需要減少に加え、17年から続けてきたOPECプラスの協調関係の懸念も強まり、売りが高まった。期近として2016年8月上旬以来ほぼ3年7カ月ぶりの安値。
2020/03/06 ICE BRENT 大幅続落 2020年5月限:45.27$/bbl ↓ 4.72$/bbl
2020/03/05 NYMEX WTI 続落 2020年4月限:45.90$/bbl ↓ 0.88$/bbl
3月5日は、OPECの臨時会合でロシアが協調するとの条件付きで、4~6月期に150万b/dを追加減産する案が通り、6日のOPECプラス会合で最終決定することで合意したことから買われる展開もあったが、欧米の株式相場が急反落したことにつられ、売りに転じた。
2020/3/5 ICE BRENT 続落 2020年5月限:49.99$/bbl ↓ 1.14$/bbl
2020/03/04 NYMEX WTI 反落 2020年4月限:46.78$/bbl ↓ 0.40$/bbl
3月4日は、序盤に株価上昇を受けて買われる展開となったが、その後、5〜6日のOPECプラスの臨時会合でロシアなど非OPECが減産拡大に合意できない考えを示していると伝わったこと、EIAの在庫統計で、2月28日時点の原油在庫は前週比80万バレルの増加したことが弱材料となって、売りが高まった。
2020/3/4 ICE BRENT 続落 2020年5月限:51.13$/bbl ↓ 0.73$/bbl
2020/03/03 NYMEX WTI 続伸 2020年4月限:47.18$/bbl ↑ 0.43$/bbl
OPECプラスの5~6日の臨時会合で、減産に消極的だったロシアも新型コロナウイルスによる原油安を懸念しており、市場安定のために協調するとの見方が強まり、減産枠拡大の可能性が高まって、買われた。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して下落し、ドル建てで取引される原油の割安感に着目した買いも相場を支えた。
2020/3/3 ICE BRENT 小幅反落 2020年5月限:51.86$/bbl ↓ 0.04$/bbl
2020/03/02 NYMEX WTI 2020年4月限:46.75$/bbl ↑ 1.99$/bbl
3月2日は急反発。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が高まっていることや、日銀やイングランド銀行(英中央銀行)なども金融緩和に前向きな姿勢を示し、世界の主要な中央銀行が協調金融緩和に動くとの観測が広がって株式市場が急反発し、原油需要増への期待感も強まって、買い優勢となった。
2020/03/02 ICE BRENT 2020年5月限:51.90$/bbl ↑ 2.23$/bbl