NYMEX WTI マーケット推移  2021

WTI20210831.png

原油マーケット情報2021年8月(アーカイブ)

​オイル・リポート

2021/08/31 NYMEX WTI  反落 2021年10月限:68.50$/bbl ↓-0.71$/bbl 

 8月31日のNYMEX WTIは反落。大型ハリケーン「アイダ」によるルイジアナ州のほぼ全域が停電となり、「停電が長引けば精製施設の稼働再開が大幅に遅れ、原油需要が短期的に減る」との観測が浮上し、売りが高まった。しかし、「アイダ」によるメキシコ湾の沖合石油・ガス施設への被害状況も懸念され、売り買いが交錯した。

 また、OPECプラスの9月1日の協調減産閣僚級会合で生産調整を巡り、8月以降に毎月40万b/d増産するとの合意が、バイデン政権のガソリン価格上昇を抑えるための増産要求に対して、増産規模の見直しを予想されて、下押しした。

 2021/08/31 ICE BRENT  反落 2021年10月限:72.99$/bbl ↓-0.42$/bbl 

 

2021/08/30 NYMEX WTI  続伸 2021年10月限:69.21$/bbl ↑+0.47$/bbl 

 8月30日のNYMEX WTIは続伸。ハリケーン「アイダ」が米メキシコ湾岸から南部ルイジアナ州に上陸し、同地域にある石油施設の大半が操業を休止し、石油施設への大きな被害の確認を急いでいるものの、精製や輸送への影響の全容が明らかになるには数日かかり、目先は供給が細るとの見方からガソリン相場が上昇し、原油の買いが優勢となった。   

OPECプラスは、9月1日に会合を開き、7月に協調減産を8月から毎月縮小することで合意したが、会合の結果を見極めたいとする市場参加者も多く、上値が限定的となった。

 2021/08/30 ICE BRENT  続伸 2021年10月限:73.41$/bbl ↑+0.71$/bbl 

 

2021/08/27 NYMEX WTI  反発 2021年10月限:68.74$/bbl ↑+1.32$/bbl 

 8月27日のNYMEX WTIは反発。米メキシコ湾に向かう可能性がある熱帯低気圧「アイダ」が、ハリケーンに発達したと伝わり、襲来に備えて石油企業による従業員の避難が相次いで報じられ、供給懸念が拡がって買われた。

 また、同日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、テーパリング(量的緩和の縮小)は「年内の開始が適切」との考えを発言し、金融緩和スタンスが続くとの見方はリスク資産を支えるとの見方での買いも入った。

 2021/08/27 ICE BRENT  反発 2021年10月限:72.70$/bbl ↑+1.63$/bbl 

 

2021/08/26 NYMEX WTI  反落 2021年10月限:67.42$/bbl ↓−0.94$/bbl 

 8月26日のNYMEX WTIは反落。前週末からの上昇による、利益確定の売りが入ったこと、夏場のドライブシーズンが終わり、ガソリン需要が伸び悩むとの見方、外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇し、ドル建てで取引される原油の割高感を嫌気して売られた。また、米南部で新型コロナのデルタ株の感染者数が増加しているとの報、オーストラリアでの感染者数が拡大していることも弱材料視されて、下押しした。

 2021/08/26 ICE BRENT  反落 2021年10月限:71.07$/bbl ↓−1.18$/bbl 

2021/08/25 NYMEX WTI  続伸 2021年10月限:68.36$/bbl ↑+0.82$/bbl

 8月25日のNYMEX WTIは続伸。前場は、ジョンソン・エンド・ジョンソン社が、新型コロナワクチンの追加接種(ブースター接種)で効果的な免疫反応の確認を発表し、コロナ感染のデルタ株感染者の拡大が抑えられ、経済活動が正常化して原油需要の増加が見込めるとの見方から買われた。後場は、米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で原油が3週連続の減少となり、ガソリン在庫も市場予想以上に減少して、需給改善の期待感が高まって、買いが入った。

 2021/08/25 ICE BRENT  続伸 2021年10月限:72.25$/bbl ↑+1.20$/bbl 

 

2021/08/24 NYMEX WTI  続伸 2021年10月限:67.54$/bbl ↑+1.90$/bbl

 8月24日のNYMEX WTIは続伸。前日に引き続き米食品医薬品局(FDA)が米製薬のファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンを正式承認したことで、新型コロナのデルタ株の感染が抑えられ、米国経済への懸念が後退したことで原油が買われた。また、中国のコロナ感染者の減少の報での買い、前週の7日続落での60ドル台前半まで下がった買い戻しも入った。

 2021/08/24 ICE BRENT  続伸 2021年10月限:71.05$/bbl ↑+2.30$/bbl 

2021/08/23 NYMEX WTI  反発 2021年10月限:65.64$/bbl ↑+3.50$/bbl

 8月23日のNYMEX WTIは大幅反発。外国為替市場で対主要通貨でのドル買いが一服し、ドルの先高観が後退し、ドル建てで取引される原油の割安感が強まって買われた。また、米食品医薬品局(FDA)が米製薬のファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンを正式承認し、新型コロナのデルタ株に対する感染拡大を抑えられるとの期待感で上昇した株式市場に連動し、原油にも買いが入った。

 期近が10月物となるなか、前週までは原油需給は新型コロナのデルタ株の世界的流行で2021年後半の需要が低迷するとの見方が前週まで市場に拡がっていたが、23日のFDAの新たなワクチン承認は需給低迷を払拭する強材料となった。

 2021/08/23 ICE BRENT  反発 2021年10月限:68.75$/bbl ↑+3.57$/bbl 

 

2021/08/20 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:62.32$/bbl ↓−1.37$/bbl

 8月20日のNYMEX WTIは7営業日続落。市場では、新型コロナデルタ株の世界的な流行が懸念材料と受け止められたことが下押しに働いた。中国などが行動規制を強めるとの観測が浮上したこと、オーストラリア政府やニュージーランド政府が外出制限の延長を決め、日本政府も緊急事態宣言の対象を地域を広げ、アジアやオセアニアなどでの経済活動の停滞で、原油需要が伸び悩むとみた売りが高まった。

 また、米国でもデルタ型拡大で経済正常化が遅れるとの見方で売られた。アップルが従業員の出社再開を2022年1月まで見送る方針を示したことなどが意識された。さらに、後場では、ベーカー・ヒューズがの原油生産向け掘削設備(リグ)の稼働数が3週続けて増え、増加幅も比較的大きかった。米石油企業の増産基調も売りを誘った。

 2021/08/20 ICE BRENT  続落 2021年10月限:65.18$/bbl ↓−1.27$/bbl 

2021/08/19 NYMEX WTI  続落 22021年9月限:65.46$/bbl ↓−1.77$/bbl

 8月19日のNYMEX WTIは6営業日続落。相場は4%以上の下落局面もあった。前日公表した米連邦準備理事会(FRB)の7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、年内のテーパリング(量的緩和の縮小)を示唆したことで、金融引き締めによって商品市場への資金流入が細るとの見方で売られた。ドルがユーロなど主要通貨に対して上昇し、リスク資産の原油の売りが高まった。相場の重荷となった。

 加えて、新型コロナのデルタ型の世界的な感染者増加、夏場のドライブシーズン終盤でのガソリン需要先細り観測、期近の20日納会前の持ち高調整が下押しした。

 2021/08/19 ICE BRENT  続落 2021年10月限:66.45$/bbl ↓−1.78$/bbl 

2021/08/18 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:65.46$/bbl ↓−1.13$/bbl

 8月18日のNYMEX WTIは5営業日続落。米バイデン政権がコロナワクチンの2回目の接種を終えて、8カ月経過の米国民に3回目の追加接種を開始する計画を発表したこと、ニュージーランドのオークランドのロックダウン、中国の行動規制の強化など、新型コロナのデルタ株の感染者数が急増しており、2021年後半の経済活動への悪影響があるとの見方で売りが強まった。

 しかし、米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計で原油在庫が市場予想以上に減ったこと、前日の米石油協会(API)の石油在庫統計でも原油在庫が減ったことで買いも入り、下げ幅が縮小した。

 2021/08/18 ICE BRENT 続落 2021年10月限:68.23$/bbl ↓−0.80$/bbl 

2021/08/17 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:66.59$/bbl ↓−0.70$/bbl

 8月17日のNYMEX WTIは4営業日続落。同日の7月の米小売売上高の数値が前月比1.1%減と市場予想の0.3%減以上、自動車を除くベースでは0.4%減と市場予想(0.2%増)に反して減少し、経済活動の回復は示されていないことから、新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大で消費の下振れ懸念からダウ工業品株価指数も下落し、リスク資産の原油も売られた。

 しかし、アフガニスタンで現政権がタリバンにより崩壊したことを受けて、中東地域の地政学リスクの高まり、原油生産や供給支障などのエネルギー安全保障のリスクの高まりが強材料となって、下値を抑えた。

 2021/08/17 ICE BRENT  続落 2021年10月限:69.03$/bbl ↓−0.48$/bbl 

 2021/08/16 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:67.29$/bbl ↓−1.15$/bbl

 8月16日のNYMEX WTIは3営業日続落。同日発表の中国の7月の工業生産高と小売売上高が市場予想を下回り、同国の景気減速懸念が強まったこと、世界的な新型コロナウイルスのデルタ型の感染拡大も相場の重荷となったこと、16日の午前中に下げ幅が280ドルを超えたダウ工業株30種平均を受けてリスク資産とされる原油も売られたが、後場にダウ工業株30種平均が持ち直し、原油の下げ幅は縮小した。

 2021/08/16 ICE BRENT  続落 2021年10月限:69.51$/bbl ↓−1.08$/bbl 

 

2021/08/13 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:68.44$/bbl ↓−0.65$/bbl

 8月13日のNYMEX WTIは続落。中国での大型コンテナ港である浙江省寧波市の舟山港が新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大によって、一部操業を停止し、アジアを中心に新型コロナの感染拡大に歯止めがかからないこと、前日のIEA月報でアジアでの行動規制が強まっていることで、原油需要の鈍化見通しを受けて、売りが高まった。

 石油サービス会社ベーカー・ヒューズが13日午後に発表した米国の原油生産向け掘削設備(リグ)稼働数が2週続けて増え、増加幅が約4カ月ぶりの大きさとなり、石油企業の増産見通しも売りを誘った。

 2021/08/13 ICE BRENT  反落 2021年10月限:70.59$/bbl ↓−0.72$/bbl 

2021/08/12 NYMEX WTI  反落 2021年9月限:69.09$/bbl ↓−0.16$/bbl

 8月12日のNYMEX WTIは反落。IEAの月次リポートで「アジアを中心に主要輸入国で新型コロナウイルス対策の新たな行動規制が実施されたため、年後半の需要拡大予想を大きく下方修正した」と報告し、2021年の世界需要の増加幅は前年比で530万b/dを見込み、前月から10万バレル引き下げたことから売りが高まった。

 一方、同日のOPECの月報で2021年の原油需要が前年比600万b/d増える見通しを示し、11日発表の米石油在庫統計で原油在庫が減ったことも相場を下支えした。

 2021/08/12 ICE BRENT  反落 2021年10月限:71.31$/bbl ↓−0.13$/bbl

2021/08/11 NYMEX WTI  続伸 2021年9月限:69.25$/bbl ↑+0.96$/bbl

 8月11日のNYMEX WTIは続伸。前場は、バイデン政権がOPECプラスに対し、増産を求める声明を出し、需給がダブつくとの見方で売りが入ったが、長期的な行動を要請と発せられて、売りが一巡した。後場は、米エネルギー情報局(EIA)の週間の石油在庫統計で原油が減少し、ガソリンも減少したことから、経済回復で需要が増えるとの見方が強まって、買いが高まった。

 2021/08/11 ICE BRENT  続伸 2021年10月限:71.44$/bbl ↑+0.81$/bbl

2021/08/10 NYMEX WTI  反発 2021年9月限:68.29$/bbl ↑+1.81$/bbl

 8月10日のNYMEX WTIは3営業日ぶりの反発。米議会上院が10日、1兆ドル規模の超党派のインフラ投資法案を可決し、インフラ投資が米経済を支え、原油需要が高まるとの見方で買われた。また、10日に米エネルギー情報局(EIA)が1発表した月報で、5~7月の米国のガソリン消費量が想定を上回ったと示し、雇用増と経済活動の正常化が21年のガソリン消費の回復を後押ししているとの認識を示したことで買いが高まった。

 10日のニューヨーク証券取引所のダウ工業品株価指数、S&P株価指数が上昇したことも、リスク資産の原油の買いを誘った。

 2021/08/10 ICE BRENT  反発 2021年10月限:70.63$/bbl ↑+1.59$/bbl

2021/08/09 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:66.48$/bbl ↓−1.80$/bbl

 8月9日のNYMEX WTIは大幅続落。中国税関総署が7日発表した7月の貿易統計で、輸出の伸びが前月から大きく減速し、原油輸入は数量ベースで大幅に減ったことを嫌気して、売りが入った。また、中国では、新型コロナのデルタ株の新規感染者数が増加傾向にあり、当局が省をまたぐ移動の自粛を呼びかけていることも、売り圧力となった。

 2021/08/09 ICE BRENT  続落 2021年10月限:69.04$/bbl ↓−1.66$/bbl

2021/08/06 NYMEX WTI  反落 2021年9月限:68.28$/bbl ↓−0.81$/bbl

 8月6日のNYMEX WTIは反落。米バイデン政権下での新型コロナウイルス感染症のデルタ株の感染拡大で、行動制限の再導入に慎重であるものの、企業の間では感染拡大を止める動きが見られること、ドライブシーズンでの行動制限への懸念で、ガソリン需要が低迷すると見方で売りが高まった。

 一方、7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比で市場予想を上回って増え、6月分も上方修正され、米労働市場の力強い回復を示したとして、原油需要の増加を見込んだ買いが先行したが、外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇すると、ドル建てで取引される原油の割高感が意識され、次第に売りに押された。

 2021/08/06 ICE BRENT 反落 2021年10月限:70.70$/bbl ↓−0.59$/bbl

2021/08/05 NYMEX WTI  反発 2021年9月限:69.09$/bbl ↑+0.94$/bbl

 8月5日のNYMEX WTIは反発。イスラム教シーア派のヒズボラが支配するレバノン南部から、8月4日にイスラエルへロケット弾2発が撃ち込まれたことを受けて、イスラエルが5日に発射場所となった地域を空爆し、中東情勢の不安定化による原油輸出の懸念が高まって、買い優勢となった。、イスラエルがイランへの直接攻撃を示唆したとの報で上値を押し上げた。

 しかし、米バイデン政権が外国人にワクチン接種の義務化を入国条件とする検討をしており、経済活動への影響が下押しし、上げ幅が縮小した。

 2021/08/05 ICE BRENT  反発 2021年10月限:71.29$/bbl ↑+0.91$/bbl

2021/08/04 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:68.15$/bbl ↓−2.41$/bbl

 8月4日のNYMEX WTIは大幅続落。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計で、市場予想では原油在庫が減少すると予想されたものの、統計では増加が示されたことから、ドライブシーズンにもかかわらず、需要は鈍化しているとの見方から売りが高まった。

 また、同日発表の米雇用サービス会社のADPが4日発表した7月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が前月比33万人増にとどまり、6月実績(68万人増)や市場予想(65万3000人増)を大幅に下回ったことから、雇用回復の遅れも弱材料視され、下押しした。

 2021/08/04 ICE BRENT  続落 2021年10月限:70.38$/bbl ↓−2.03$/bbl

 

2021/08/03 NYMEX WTI  続落 2021年9月限:70.56$/bbl ↓−0.70$/bbl

 8月3日のNYMEX WTIは続落。新型コロナウイルス感染症のデルタ株の感染者数が増加しており、ニューヨーク市では、レストランなど屋内施設を利用する顧客や従業員にワクチン接種の証明を義務づける方針を発表し、規制強化の傾向が強まっていることが、弱材料視されて、売られた。経済指標が予想値を下回る状況もあり、需要が伸び悩む可能性が改めて意識されて、売りが高まった。

 2021/08/03 ICE BRENT  続落 2021年10月限:72.41$/bbl ↓−0.48$/bbl

2021/08/02 NYMEX WTI  反落 2021年9月限:71.26$/bbl ↓−2.69$/bbl

 8月2日のNYMEX WTIは大幅反落。米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数が59.5と、市場予想の60.8に対して低下したこと、中国の7月の購買担当者景気指数(PMI)が官民両方に統計で6月から低下したことで、原油需要が増加しないとの見方で売られた。

 世界的に新型コロナのデルタ型の感染拡大が続いており、米疾病対策センター(CDC)によると、米国では7月30日の新規感染者数が2月以来初めて10万人を超え、世界の感染者数も高止まりしており、中国でも感染が拡大基調であるとの報も売り圧力を高めた。

 2021/08/02 ICE BRENT  反落 2021年10月限:72.89$/bbl ↓−2.52$/bbl

(2021年9月限:76.29$/bbl ↓−0.04$/bbl 最終)

INFO:米国の東部時間8/25 14:30(日本時間8/25 23:30)EIA米国原油輸入量の変化 (EIA United States Crude Oil Imports Change)・EIA米国クッシングの原油備蓄量の変化 (EIA United States Cushing Crude Oil Stocks Change)の発表。

EIA United States Crude Oil Stocks Change20210825.png

EIA米国原油在庫量の変化 (EIA United States Crude Oil Stocks Change)

EIA米国クッシング原油備蓄量の変化 (EIA United States Cushing Crude Oil Stocks Change)

EIA United States Cushing Crude Oil Stocks Change20210825.png